噛めなくなる原因は?噛めないときにおすすめの食事を紹介!
食事を楽しむためには、噛む力は欠かせないポイントです。加齢とともに、硬い物が食べられなくなったという悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか。本記事では、噛めなくなる原因と噛めない時におすすめの食事を詳しく紹介します。噛めないことが原因で食事に悩まれている方は、ぜひ参考にしてください。
食事を噛んで食べられなくなる原因
高齢になるにつれて咀嚼する力が落ち、思うように食事を楽しめなくなることはよくあることです。ここでは、食事を噛んで食べられなくなる原因を詳しく紹介します。あらかじめ、噛めなくなる原因を把握しておくことで、咀嚼する力の低下を予防できます。
歯の欠損
健康で筋力が衰えていない方であっても、歯が失われると噛む力は低下します。なぜなら、歯が1本でも欠けると嚙み合わせが悪くなるからです。永久歯は失われると二度と歯が生えてくることはありません。
歯を失わないためには、健康なうちから歯を磨くなどメンテナンスを怠らないことが大切です。なお、歳をとると歯は自動的に抜ける物だと考えている方がいますが、歯の損失に老化は関係せず、歯が失われる多くの理由は歯周病などの病気が原因です。
筋力の低下
老化による筋力の低下でも噛む力は衰えてしまいます。筋力の低下はトレーニングやマッサージである程度予防できるため、食事の際に顎が疲れる感覚を覚えた際は適度にトレーニングやマッサージを取り入れてみてください。
食事を噛めなくなると発生する問題点
次に咀嚼する力が低下することで発生する問題点を紹介します。生きていくうえで食事は必要不可欠な物であり、咀嚼する力は食事に欠かせない力のため、低下すると栄養不足を始めとした様々な問題を引き起こす可能性があります。
なお、咀嚼する力が低下することで起こり得る問題のほとんどは、高齢者向けの完全調理品などを食事に取り入れることで解決が可能です。一度咀嚼する力が低下してしまったら、緩やかに食事が食べられなくなっていき衰弱していくわけではありません。
栄養不足に陥る
食事を噛めなくなると、ストレスなく食べられる物が減るため、食事量が落ちていき栄養不足に陥る可能性が発生します。噛み切れない物はあらかじめ細かくカットした上でよく煮込むなど、偏食や小食による栄養不足に注意しましょう。噛めなくなったからと言って噛める物だけを食べ続けると栄養は偏ってしまいます。
唾液が出なくなる
唾液は食べ物を口に含み、咀嚼した際に分泌されるため、噛めなくなると当然唾液の分泌量が減ります。唾液には食べ物を食べやすくするだけでなく、虫歯を防いだり口臭を予防する効果があるため、噛む力が低下してきた際は口内のケアにも気を配ると良いでしょう。
噛めないときにおすすめの食事を紹介
最後に、何らかの事情で一時的に物を噛むことが難しい場合や、歳をとり噛む力が低下した時におすすめの食事を紹介します。普段の食事に工夫を加えるだけでも、食べやすさは格段に変わります。
家族の中で上手く噛むことができない人の分だけ、特別なメニューを用意することも悪くはありません。しかし、噛みやすさに配慮するあまり質素な食欲がそそられない食事にしてしまうと、相手のプライドを傷つけかねないため注意しましょう。
とろみをつける
口の中でまとまりにくい食材や汁物は、とろみを付けることをおすすめします。とろみをつけると飲み込みやすくなるため、食べ物が誤って気管に入ることを予防できるのです。
あらかじめ細かくカットする
噛む力が弱い人には、食材を噛み砕くことが困難なため、歯ごたえや弾力のある食材はあらかじめ細かくカットするのがおすすめです。大きくカットされた野菜がそのまま使用されているような料理を提供すると、咀嚼中に飲み込んでしまい喉を詰まらせる恐れがあります。
食材をすりおろす
硬い食材を使用する際は、あらかじめすりおろしておくことで食べやすくできます。煮込んでも柔らかくなりづらい食材を使用する際はすりおろすと食べやすくなるでしょう。
なお、全ての食材をすりおろしてスープ状にしてしまうと、流動食のような見た目と口当たりで食欲が落ちる可能性があるため注意が必要です。すりおろす際は、全てではなく加減すると良いでしょう。
水分を加えてふやかす
噛む力が弱まると唾液の分泌量も少なくなるため、パンやお米などの乾燥した食品は水分を加えてふやかすようにしましょう。パンはフレンチトースト、お米は雑炊やおかゆにすると良いでしょう。パンは調理の時点ではふやかさずに、食べる際にシチューやスープに浸す選択肢もあります。
まとめ
本記事では、噛めなくなる原因と噛めない時におすすめの食事について紹介しました。食事を上手く噛めなくなった場合、普段の食事を作る際に、細かくカットしたり、食材をすりつぶしたりする工夫を取り入れることで食事の難易度を下げることができます。ひと手間加えるだけではあるものの、毎日となるとかなりの労力がかかるため、適度に高齢者向けの完全調理品を取り入れることがおすすめです。
高齢者向けの完全調理品であれば、あらかじめ食べやすさや飲み込みやすさが配慮されているため、手間を掛けずに食事を用意することができます。噛めないことで食事量が落ちてきている際や、食事が楽しめない際には、ぜひ完全調理の利用を検討してみてください。本記事が、噛めないことが原因で食事に悩まれている方のお役に立てれば幸いです。