高齢者に不足しがちな栄養はエネルギーとたんぱく質!どうやって摂取すればいい?

公開日:2025/09/15  

不足する栄養高齢になると食欲が減少し、食べ物を飲み込む力も低下します。食事の量が減ると、栄養不足に繋がることがあるため注意が必要です。とくに、高齢者はエネルギーとたんぱく質が不足しがちです。この記事では、高齢者におすすめの食材や栄養不足によって生じるリスクについて解説します。

高齢者に不足しがちな栄養を上手に摂取する方法

一度に食べられる量が少ない場合でも、工夫次第で栄養バランスを整えることができます。ここでは、高齢者が不足しがちな栄養を上手に摂取する方法を紹介します。

食事の献立や間食を工夫する

高齢になると噛む力や飲み込む力が低下し、食欲が減ったり、消化機能が落ちたりする場合があります。また、要介護度が高くなるほど、十分な栄養を取れない傾向があります。しかし、無理にたくさん食べようとすると、食事自体が苦痛になる可能性があります。そこで、献立や間食を工夫することで、無理なく必要な栄養を摂取できます。たとえば、チーズやプリンを間食として取り入れることで、エネルギーやたんぱく質を摂取できます。また、卵や豆腐は消化がよく、良質なたんぱく質です。このように、高齢者でも食べやすい食品から栄養を摂取する方法をお勧めします。

栄養補助食品を利用する

1日3回の食事や間食だけで必要な栄養が取れない場合は、栄養補助食品を活用することをおすすめします。栄養補助食品には、カプセルタイプや液体に溶かして飲む粉タイプがあります。また、ドリンクタイプやゼリータイプは、高齢者でも飲み込みやすいので便利です。お菓子として販売されている栄養補助食品もあり、好みに合わせて選ぶことができます。

エネルギーとたんぱく質を多く摂取する食事の組み合わせ

エネルギーやたんぱく質が不足すると、筋力が低下します。筋力低下は、噛む力や飲み込む力の低下にも影響を与えるため、重要です。ここでは、エネルギーとたんぱく質を多く摂取する食事の組み合わせについて説明します。

効率的にエネルギーを摂取するポイント

65~74歳の一般的な活動量は男性の場合、1日に必要なエネルギー量は2,350kcalです。女性の場合は1,850kcalが目安です。75歳以上になると、男性は2,250kcal、女性は1,750kcalが目安です。1日に必要なエネルギーを摂取するためには、主食、主菜、副菜をバランスよく食べる必要があります。

主食は米やパン、麺類などの炭水化物であり、主菜と副菜はおかずです。少量しか食べられない場合は、エネルギー源として効率よく摂れる食品を選びましょう。バターやマヨネーズのような脂質が多い食品がとくにおすすめです。クリームチーズや生クリーム、牛乳などの乳製品もエネルギーを効率的に摂取できます。

たんぱく質が豊富な一品をプラス

たんぱく質は、肉や魚、卵などの食材に豊富に含まれています。たとえば、朝食にゆで卵や納豆を加えたり、ご飯にしらすやかつお節をのせたりする工夫が有効です。また、うどんなどの麺類に肉や魚を加えると、無理なくたんぱく質を摂取できます。サバやサケ、ツナなどの缶詰を活用する方法もおすすめです。昼食にチーズや豆腐を追加したり、夕食に刺身をプラスしたりするのも効果的です。

栄養不足によるリスクとは

高齢者が健康に生活するためには、適切な栄養が必要です。栄養が不足すると、健康面でリスクが生じる可能性があります。ここでは、栄養不足によるリスクについて説明します。

低栄養

低栄養とは、健康を維持するために必要な栄養素が不足している状態を指します。エネルギーやたんぱく質が欠乏し、低栄養に陥ると筋肉量が減少します。内臓や筋肉に蓄えられている糖質や脂質、たんぱく質が消費され、結果として気力が低下したり、疲れやすくなったり、歩行速度が遅くなったりします。

さらに、免疫力が低下し、風邪や感染症にかかりやすくなります。筋力や体の機能が低下すると、転びやすくなることもあります。さらに、皮膚や筋肉の組織の耐久性が低下し、床ずれなどの傷が治りにくくなります。低栄養の状態は自覚症状がないことも多いため、健康診断の結果などを定期的に確認することが大切です。

低栄養が進行する悪循環

中高年の頃に食事量を控えていた人は、高齢になってもカロリーを抑えた食事を続けることがあります。しかし、食事量が少ないと栄養不足に陥ることがあります。筋力や体力が低下すると、活動量が減り、その結果、消費エネルギーも減少します。これが食欲の低下に繋がり、さらに低栄養の状態が進行します。栄養不足を防ぐためには、日々の食事量や栄養バランスを見直し、必要な栄養をしっかり摂取することが重要です。

まとめ

エネルギーとたんぱく質は、高齢者に不足しやすい栄養素です。簡単に済ませがちな毎日の食事でも、一品追加することで栄養を補充できます。また、完全調理品を活用すれば、手間をかけずに必要な栄養を摂取できます。これらは湯せんや電子レンジで簡単に準備でき、介護施設や病院の給食にも利用されています。栄養不足が進行すると筋力の低下や感染症への脆弱性が増すため、健康を維持するためには完全調理品を上手に取り入れることをおすすめします。

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